故人が初めて現世に帰ってくる初盆
初めて帰ってくるというのは1回しか無いので普段のお盆よりも大切にされているお盆の法要です。
しかし逆に初めてだからこそわからないということもたくさんあって困ってしまうのが初盆でもありますよね。
今回は初盆は誰を招けばよいのか?どんなことをやるのか?お返しはどうすればいいのか?などをお伝えします。
初盆は誰を招く?どこまで呼べばいい?決まりは?
初盆で誰を招かなければいけないというような決まりは特にありません。
宗派や宗教の違いから招いてはいけないということの決まりもありません。
(ただし相手が宗派が違う、宗教が違うからと遠慮されることはあります。)
一般的に多いのが親族や故人が生前に親しかった人を招待してお坊さんを呼びお経をあげてもらいます。
その後に会食と言う流れが多いです。
誰を招待すればいいかわからない場合は家長や親戚の年配の方に意見を聞いておくと家同士のトラブルも少なくて済みますよ。
聞く相手もいないし家長は自分という場合は全員を招くようにするのもアリ
電話で確認して参加されるか欠席かの確認をしたあとに食事などの準備をすればスムーズです。
初盆での過ごし方、やることは?必要な物は何かある?
初盆でお坊さんを招いてお経をあげて貰う場合は一番最初に決めて置かなけれいけないのはお坊さんに何日の何時に来てもらえるか?ということの確認です。
お盆の時期はお寺さんによっては大忙し、お坊さんも檀家さんに招かれてお経をあげに行くことも多いので初盆の日を決めた後にお坊さんに確認をすると予定の調整がつかないこともあります。
お墓の前でお経をあげてもらう場合も同じく確認しておいたほうが良いでしょう。
お経をあげてもらうとお坊さんにお布施をお渡しすることになるのですがお布施はお気持ちで・・・という場合が多いです。
家に来てもらってお経をあげてもらう場合はお布施の他にお車代としてプラス5千円~1万円を渡します。
お経をあげてもらった後は集まってくれた人を集めて会食をするのが一般的
家で会食をすることが多いですがお墓でお経をあげてもらった場合はそのまま近くのホテルなどで会食をすることもあります。
そしてお盆の時期に入ると位牌を置き、お供えをする棚、「精霊棚」(しょうりょうだな)を作り準備をします。
精霊棚の飾り方や作り方、盆灯籠や故人のお迎えの仕方は地域や家のしきたりによって変わってくるので確認しておくのがベストです。
ちょっとよくわからない・・・という場合はお寺さんに聞くとすぐに教えてくれるので大丈夫ですよ。
お盆を迎えたらお供えするものは故人の好物や招いた方に頂いたお供物、お花や季節の野菜や果物を飾ります。
飾る時に注意したいのは故人がすぐに食べれるように食べ物を小皿に盛ったり、箱に入っている場合は箱から開けて中身を取り出せるようにしておくのがマナーです。
初盆でのお返しはどんな品物が良い?
初盆に招いた方からお供物代としてお金を頂いた場合は基本的にお返しはしないで大丈夫です。
なぜならすでに会食など招いているということをしていからというのが理由です。
逆にお供物代を頂いて欠席されている方がいる場合はお返しをします。
品物はクッキーなどのお菓子や洗剤、調味料などの消えるものを選ぶのが一般的
夏の暑い時期ならそうめんや蕎麦などを選ぶ方もいます。
お返しをする場合はのしに「御初盆志」や「御新盆志」、「初盆供養」などを記入して喪主の名前か家名を書いてお渡しします。
まとめ
お坊さんに直接聞いたことがあるのですが
「お盆は故人が帰ってくる大切な日ですが、本来は元気な姿を故人に見せて安心させるという意味が強いと思うのです。しきたりも大切ですが故人を喜ばせてあげるのが1番ですよ。」
とお坊さんに言われたことがあります。
何をやっていいのか迷った時はしきたりも大切なのですが故人のことを再優先に考えて選んでも良いかもしれませんね。