帝王切開というと自然分娩で出産するのが難しいと医師に判断された場合に
お腹を切って出産するのが帝王切開ですが陣痛の痛みも無く、手術を始めたらすぐに赤ちゃんがお腹から出てきます。
陣痛の痛みもないし楽なのですが問題は術後
帝王切開して出産した後は腸が正常に動いているか確認するために
おなら(ガス)がお腹から出ないと食事がなかなか出来ない場合があります。
簡単におならが出れば良いのですが問題はなかなか出ない時・・・・
お腹が空いてご飯も食べたいのに食べれないし、おならが出ないとなると退院が遅くなることも・・・
今回は帝王切開して出産した後のおならについてお伝えします。
どうして帝王切開後にはおなら(ガス)が出ないかチェックされる?
まず、どうして帝王切開後におならが出ないとご飯が食べれないのか?
チェックされる理由は腸が正常に動いているか?ということを確認するのですが
ここでちょっと不思議が生まれます。
お腹の赤ちゃんを帝王切開で取り出す時に腸に何か特別な処置をすることはありませんし
お腹の中にいる赤ちゃんと腸のある場所はお腹の中の壁で仕切られているので傷つくことはありません
「何もしていなのなら正常に動くのが当たり前なんじゃ・・・」
と思いますがこれには理由があって
最悪のケースになるとお腹から取り出した時に腸が捻れてしまって腸閉塞や壊死してしまう可能性が0ではないから
というのが理由です。
腸は胃などの内蔵と違ってとても長い
(参考までに小腸は7メートル前後大腸は1.5メートル前後あると言われています。)
これが原因で正常に動いているか確認するためにおならが出るかどうかというの調べています。
おならが出る状態なら腸が詰まっていることは考えにくいので正常に動いていると判断されるんですね。
帝王切開後におならが出やすくするコツ
おならは食べ物を食べた後の食べかすから出るガスのイメージが強いですが
飲み物を飲む時に一緒に胃の中に空気が入り、そのままゲップとして出ずにおならとして出ることもあるし
口で息をしている時に体内に入りそのままおならになって出ることもあります。
食べ物以外でもしっかりとおならはガスとなって出てくれるので
「ご飯食べなきゃおならなんて出るわけ無い」と思ってしまいますがちゃんと出ます。
ということは逆に考えると水分を摂る量を増やしたり、ツバを飲み込む量を意識して増やしたり
息をする時には意識して口からして体内に取り込んでやるようにしてやったりと工夫をしてやればガスが出やすくなります。
お医者さんの許可が必要になるかもしれませんがビフィズス菌が入っているヤクルトやヨーグルト等、飲み物も意識して選ぶと変わってきますよ。
健康な状態ならおならが出やすくなるストレッチもありますが、帝王切開後はお腹がとにかく痛いので止めておいたほうが無難です。
帝王切開したらおならが出ないとご飯を食べることは出来ないというのは嘘?
帝王切開をするとおならが出ないとご飯が食べれないと言われることが多いですが
実はこれ、担当するお医者さんによって変わってきます。
例えばおならが出ないでも帝王切開から数日後、聴診器でお腹を調べて動いているようであれば
流動食から食べることを許可してくれるお医者さんもいますし
お腹がすいたと訴えれば看護師さんが医師に相談してくれる場合もあります。
実はおならが寝ている時に出ていたなんてこともありますから、絶対に出ないと食べれないということも最近はなくなってきていますよ。
まとめ
帝王切開後、麻酔が切れたらめちゃくちゃ痛いし、歩くのもツライですが
歩けと言われて歩かされるしおならも出さなければいけないと大変
おならは早い人だと帝王切開後のその日のうちに出ることもあるようですが
遅い人だと3日~4日ぐらいしてから出たということもあります。
おならが出ないと不安にもなりますが、腸閉塞などはめったに無いし
ストレスからおならが出ないということもあるようなのでリラックスして出るまでのんびり待つのが1番ですよ。