奥歯の奥に生える親知らず
歯磨きをしてもなかなか磨きにくい場所に生えるやっかいな歯で虫歯になりやすい歯ですよね。
そして親知らずは全員に生える歯ではなく、生える人と生えない人に分かれるし
奥歯上下4ヶ所全てが生えるかどうか?ということも人それぞれ
そして親知らずはフェイスラインが変わるとか、抜かなくても良いとかいろんなことが言われているのでどうすればいいのかわかりにくい歯でもあります。
今回は実際に親知らずを抜く時に色々と歯医者さんに聞いたことをお伝えします。
親知らずは抜いたほうが良い?抜かないでも良い?
親知らずは抜いたほうが良いのか抜かないほうが良いのか?
これは歯医者さんの世界でも意見が全く別れてしまうぐらいの問題のようです。
私が親知らずを抜くかどうかで歯医者さんに相談した時に教えてもらったことですが
親知らずが虫歯になって痛い場合はすでに病気として捉えることが出来るので抜いたほうが良いとなりますが
逆に親知らずが生えていても全く痛みがない場合には歯として使えているということになるので抜かなくても良いという考えもあります。
世界中の歯医者さんでも親知らずを抜くか抜かないか?ということは議論になってしまう話題のようで歯医者さんでも答えが出ないお話
究極を言うと患者さんに親知らずをどうしたいのか任せてしまうということが多いそうです。
虫歯なら抜きますが、虫歯でもないのであればお任せしますよ?ということ
抜きたいなら抜くし、抜きたくないなら抜かないということですね。
1本は虫歯でしたが残りの3本は虫歯ではなかったり埋まっていたりと様々でしたが
歯医者さんに相談して全ての親知らずは抜きました。
どうして虫歯ではなかったのに抜いたのか?というと歯医者さんにこうやって質問したのです。
「お医者さんじゃなくて個人としてお伺いしたいのですが、ご自身に親知らずが私と同じように生えていたら抜きますか?抜きませんか?」
と聞いてみると
「あくまでも私個人の歯なら全て抜く」
という答えだったから
餅は餅屋じゃないですが、プロが自分の歯なら抜くというなら抜こうと思ったのがキッカケでした。
親知らずを抜くとフェイスラインは本当に変わる?
親知らずを抜くことで心配になるのがフェイスライン
「親知らずを抜くとフェイスラインが変わるらしいよ」
ということが噂としてありますが、これはハッキリ言ってウソです。
なぜなら親知らずが生えている場所とフェイスラインを作っている骨格の場所は違っていて
フェイスラインを作っている骨は親知らずが生えている場所の外側です。
親知らずを抜いても内側なので外の骨を削らないかぎりはフェイスラインは変わりません。
そして親知らずを抜く時にフェイスラインを作っている骨を削ることはありません。
なので親知らずを抜くと小顔になる、フェイスラインが変わるというのは全くのウソ
私も親知らずを抜くときには気になっていたので歯医者さんに質問してみましたが大笑いされて理由を説明してくれました。
親知らずを抜いてフェイスラインが変わっているならすでに大問題になっているのでただの都市伝説
骨の場所が全く違うとのこと(撮影したレントゲンで説明してくれました。)
可能性としては親知らずの歯が外側にあるフェイスラインの骨の場所まで伸びて圧迫していた場合は変わる可能性はありますが
現実問題として親知らずがフェイスラインを圧迫するまで伸びることはほぼ100%無いぐらい稀なケース
変わるとしたら抜いた後に顔が腫れる時、その時だけ若干変わるぐらいですよ、安心してください。
ということでした。
親知らずを抜くことでのメリットでデメリット
親知らずを抜くことでのメリットとデメリットは
メリット
- 虫歯になりやすいので先に対策が出来る。
- 無理やり生えてきていることが多いので他の歯を圧迫していることが多い、抜くことによって圧迫されなくなる。
- 奥歯の歯磨きが楽になるので虫歯になりにくくなる。
デメリット
- 高年齢になって抜いた場合、親知らずをが他の歯を圧迫していた場合は歯並びが崩れてしまうことになる。
- 歯は上と下にありますが、上の親知らずを抜く場合、親知らずの根が深ければ抜いた時に穴が空き喉と鼻に穴が空き、蓄膿症(正式名称慢性副鼻腔炎)になる可能性がある。
- 下の親知らずを抜く場合、歯の根が深ければ抜く時に顎を通っている神経を傷つけてしまう可能性がある。傷ついてしまった場合しばらく顎や舌にシビレのようなものを感じることも
デメリットのほうが多そうな親知らずですが抜く前にレントゲン撮影をするとどのぐらいの根の深さなのか?ということもわかるし
根が深く蓄膿症や神経を傷つけてしまう可能性がある場合はCTスキャンなどで検査も出来るのでリスクのほうが高いかどうか?なども詳しくわかるのでご安心を
リスクの方が高い場合はそういったことも含めて全て医師に説明もされます。
参考までに私の場合は下の親知らずが神経にあたって圧迫していたのですが、歯医者さんが頑張ってくれたみたいで特に何もありませんでした。
さらに神経を傷つけてしまったとしても数ヶ月すれば治るとのことでしたし、上の歯を抜いた時に穴が空いたとしても塞がることも多く、穴が大きければ手術で塞ぐことも出来るということでしたよ。
そしてそこまで大きな親知らずもそんなに無いという説明もしてくれました。
まとめ
親知らずを抜くとなるといろいろと心配してしまいますが
抜くのであれば少しでも早く抜いたほうが良いようです。
なぜなら若いうちに抜いておくほうが抜いた後に出来る穴のふさがりが早いからだそうですよ。