親知らずを抜歯しようと思うと
入院して全身麻酔による手術での抜歯で一気に抜く方法と毎回通院して少しずつ抜歯していく方法があります。
「わざわざ親知らずを抜歯するだけで全身麻酔、しかも入院なんて大げさな・・・」
なんて思っちゃいますが最近では全身麻酔による親知らずの抜歯を希望する人も増えてきていて
アメリカなどの海外では親知らずは全身麻酔で抜歯というのも当たり前になってきています。
今回は親知らずを入院して全身麻酔での抜歯のメリットやデメリット、通院での費用の違いなどについてお伝えします。
親知らずを全身麻酔で抜くことのメリット
- 手術中に痛みを感じることは全く無い
- 入院になるので何かあってもすぐに対応してもらえる
- 1本の親知らずではなく複数同時に抜くことが出来る
- 細かい処置がやりやすい
全身麻酔になるので手術中に痛みを感じることは無く、気がついたら終わっています。
部分麻酔で手術をする場合、親知らずの生え方によっては太い神経の近くに生えていることもあり、その場合は部分麻酔で痛みを完全に麻痺させることが出来ない場合があります。
その時はとんでもないぐらい痛い場合もあります。
全身麻酔の場合は日帰りは難しいので基本は入院コース
入院の場合は夜や朝などに定期的なチェックをしてくれるので抜いた親知らずが痛かったり、高熱が出てもすぐに対応してくれます。
術後の容体にも心配がありません。
親知らずを複数抜歯する場合、通院だと何回も通わなくては行けないので時間がかかります。
しかし、全身麻酔の場合だと複数の親知らずを同時に抜歯することが出来るのでトータル的に時間の短縮ができます。
部分麻酔だと完全に麻酔が効いているか?途中で神経にあたったら痛みが出ないか?
患者が急に咳で動いたりしないか?という不安が医師にはあるので思いきった処置がしにくい場合があります。
しかし、全身麻酔だと完全に麻酔が効いているので細かい処置がやりやすく術後の仕上がりにも影響することがあります。
親知らずを全身麻酔で抜くことのデメリット
- 1回の費用が高額になる
- 会社や学校を休まなくてはいけない
- お酒、タバコは禁止
- 暇になる
通院と違って入院になるし、全身麻酔に等の費用もかかります。
通院だと1回数千円の料金が続いていきますが入院だと数万円の費用がかかります。
全身麻酔の場合は即日退院は出来ません。
術後の経過を診ないといけないので医師の判断によりますが数日入院しなければいけないので会社や学校で休みを取らないといけません。
病院ではアルコールやタバコは禁止です。
入院中は別にやることが無いので暇になりがちです・・・
親知らずの費用は通院と全身麻酔の場合はどのぐらい違う?
入院して全身麻酔による手術の場合の費用は
だいたい8万円前後と高額
逆に通院の場合は親知らずの生え方にもよりますが1本抜歯で
保険を適用させてだいたい2000円~5000円前後
他に入院も通院もレントゲン費用やCT費用、痛み止め等の薬の費用は別途必要です。
金額だけを見ると通院の方がいいんじゃ・・・って思えてしまいますが
入院の場合は収入などの個人差によって変わりますが高額医療制度があります。
高額医療制度を使うと約87000円以上の費用がかかった場合、それ以上の費用を支払わなくても良いということも出来るので
高額医療制度の適用範囲外になる個室ベットなどを利用しない場合はそれ以上入院費用がかかることはほとんどありません。
入院日数によっては社会保険の場合だと一時金が支給されることもあるし、生命保険の内容によっては保険が降りることもあるので
確認してみるのがベストです。保険の適用が効けば費用がかからないということもあります。
親知らずを何本抜歯するのか?病院に行くのに毎回電車代や時間はどのぐらい必要になるのか?などを考えて
入院にするか通院にするのかを選ぶのがベストです。
入院したのは4本全ての歯を同時に抜歯したかったからです。
他にも親知らずが埋まっていて神経を圧迫していたので
もしかしたら麻酔が効かずに暴れてしまうかも・・・ということもありました。
結果的に通院よりも時間が短く終わったので満足していますし
保険も適用されたので実質支払った金額は2万円ぐらいでした。
まとめ
親知らずを抜く場合、通院で抜歯するか入院で抜歯するか悩みどころですが
やってみて感じているのは楽ちんコースは入院だと思います。
ちなみに親知らずの抜歯は通院で抜歯するとしても小さな歯医者さんは嫌がることが多いです。(親知らずが埋まっていたり、術後の処置が大変なためなことが多いようです。)
結果的に通院でも入院でも総合病院等の大きな病院に紹介状を出されて行くことになるケースが多いので近くの歯医者さんで抜歯できないこともあるのでご注意を