夏に入ると送る暑中見舞い
ビジネスマナーの1つとして考えている人もいる昔ながらの夏のご挨拶です。
暑中見舞いを友人に送るなら少しぐらいマナーを間違っていても笑って許してもらえるし
あまり気にしないでも大丈夫ですが上司となると話がちょっと変わってきます。
失礼の無いようにしておかないとせっかく送ったのに逆効果ということにもなりかねません。
今回は暑中見舞いを上司に送る時のマナーについてお伝えします。
暑中見舞いを上司に出すならいつからいつまでの間に送れば良い?
暑中見舞いには送る時期があり、いつからいつまでか?というと
一般的に言われているのが小暑から立秋ぐらいまで
小暑や立秋は毎年若干ズレるのですが
具体的に日付でいうと、だいたい7月20日前後~8月8日ぐらいまで
梅雨明けからお盆になる前までに先方様に届くようにします。
立秋を過ぎて送る場合は暑中見舞いではなく、残暑見舞いになります。
もし、暑中見舞いを送らなかった上司から届いた場合はすぐに暑中見舞いを送れば失礼にはならないので大丈夫です。
(もちろん暑中見舞いを前もって送っておくのがベストですよ。)
暑中見舞いを送る時期ギリギリに届いた場合は残暑見舞いで送ります。
ちなみに残暑見舞いは8月31日までに送れば時期的にも大丈夫です。
暑中見舞いの書き方マナー、縦書きや横書きはどちらがいい?ポイントは?
暑中見舞いは縦書きで送るか?それとも横書きで送るか?ということも悩んでしまいがちですが、これは特に決まりはありません。
縦書きで送っても横書きで送っても差し支えありません。
ただ、年配の方は縦書きが一般的なことが多いので上司に暑中見舞いを送る場合は縦書きで書いて送るのが無難です。
暑中見舞いを書くときの書き方のポイントをいくつかご紹介します。
- 最初に「暑中見舞い申し上げます。」とタイトルを書きますが上司に送る場合は「暑中お伺い申し上げます。」と書くほうが丁寧です。
- 上司の体の安否を伺い、自分の近況を報告し、上司の健康を祈る言葉を文中に入れます。
- 文章の締めには日付を書きます。書き方は西暦ではなく和暦、年と月だけ書いて日は書きません。
- 字が汚いとかいろんな悩みがあると思いますが出来る限り手書きで送るほうが温かみがあり喜ばれます。
暑中見舞い、上司に送る文例
いくつか上司に送る暑中見舞いの文例をご紹介します。
暑中お伺い申し上げます。
連日厳しい暑さが続いておりますが、ご壮健のことと存じております。
平素は公私ともにお世話になりまして、またお心に掛けて下さり心より感謝申し上げます。
少しでも早く一人前になるように、今後も一層の努力を重ねていく所存です。
これからもご指導ご鞭撻のほど、お願い申し上げます。
何かとご多用とは存じますが、夏本番の猛暑の時期です。
くれぐれもご無理などなさらないようご自愛ください。
平成●●年●月
暑中お伺い申し上げます。
暑さ厳しき折、お元気でご活躍のことと存じております。
会社にて毎日お顔をご拝見しながら、あらためてのご挨拶もどうかと考えましたが
今年はかなりの猛暑とニュースで知り、筆を取りました。
まだまだ猛暑が続きますがお体にはご自愛ください。
末筆ながら、ご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
平成●●年●月
暑中お伺い申し上げます。
連日猛暑が続いておりますが、ご健勝のことと存じております。
日頃何かと気にかけていただき家族一同大変感謝しております。
暑さ厳しき折、体調をくずされませんようお元気でお過ごしください。
乱筆乱文失礼いたします。
平成●●年●月
文例を参考にしながら自分の場合にあてはめていくとしっかりとした暑中見舞いになりますよ。
まとめ
最近はめっきり送ることも減ってきた暑中見舞い
ぶっちゃけて言うと、正直送るのはめんどいこともありますが
こういった小さなことの積み重ねが人間関係をスムーズにしますし社会人になるととても大切です。
そして暑中見舞いの習慣がだんだんと無くなってきたからこそ
届いた相手は喜んでくれるのものだと思います。
失礼の無いように送って喜んでもらえると良いですね。