年賀状は送る相手が喪中の場合は送るのを控えるのがマナー
でも夏のご挨拶になる暑中見舞いの場合、年賀状と同じように送らないほうが良いのか?
送る相手が喪中だけに気を使ってしまうものです。
今回は喪中の人に暑中見舞いを送って良いのか?いけないのか等についてお伝えします。
暑中見舞いを喪中の人に送るマナー、送ってもいいもの?書き方は?
喪中の人に暑中見舞いを送ると失礼になるのか?ならないのか?ということですが
喪中の人に暑中見舞いを送っても失礼にならないしマナー違反でもありません。
理由は暑中見舞いの意味が関係しています。
暑中見舞いの意味を簡単に言うと夏のご挨拶
喪中の時期にはお祝いごとをしてはいけない、神社等のお祭りに参加してはいけないなどあり
年賀状は新年を「御祝い」することになるのでマナー違反になります。
しかし暑中見舞いは夏のご挨拶になるので暑いことをお祝いすることではありません。
喪中の人に送ってもマナー違反になりませんし失礼にもなりませんよ。
暑中見舞いを送る場合は早めに送るようにしておくのがベスト
暑中見舞いを送る時期は梅雨明け頃からお盆前ぐらいに届くようにするのが一般的ですが
先方様が喪中の場合は初盆になりバタバタしていることも考えられるので
お盆前に届くようにするよりかは少しでも忙しくない時期に送るほうが喜ばれるようです。
喪中の期間は仏教なのかそれとも神社神道、儒教なのかによって変わってきます。
例えば仏教の場合、喪中という考えがありません。
そもそも喪中というのは「死は穢れ」という考えからきているのですが
仏教では死は穢れという考えではなく、あの世に行くという考えになるので悪いことという概念自体がありません。
したがって喪中もないし、喪中ハガキも出しません。
一応49日の間は喪に服すことが多いですが新年の御祝いも年賀状も出しても構わないとされています。
暑中見舞いを送るかどうか?と考えるようなことすら無いのですね。
しかし日本では仏教の考えや儒教、神社神道の考えがごちゃまぜになっていることが多いので
仏教の人でも1年間は喪に服したりすることもあるようです。
暑中見舞いを喪中の人に送る時の文例
暑中見舞いを喪中の人に送る時の文例をいくつかご紹介します。
暑中見舞い申し上げます。
本格的な暑さになってまいりましたがお元気でお過ごしでしょうか。
●●様がご逝去されて、ご家族の皆様のお気持ちをお察しいたします。
謹んでお悔やみ申し上げますと共に、ご冥福をお祈りいたします。
暑さ厳しき折、お体の調子など崩されませんようお体にはご自愛下さいませ。
平成●●年●月
暑中見舞い申し上げます。
●●様がご逝去なされて、ご家族の皆様に置かれまして心中お察しいたします。
謹んでお悔やみ申し上げますと共に、御冥福をお祈り申し上げます。
厳しい暑さが続きますが、お体にはくれぐれもご自愛下さいませ。
文筆ではございますが、●月に入籍を済ませましたことをご報告いたします。
平成●●年●月
暑中見舞い申し上げます。
●●様がご逝去なされて、ご家族の皆様に置かれまして心中お察しいたします。
謹んでお悔やみ申し上げますと共に、御冥福をお祈り申し上げます。
本格的な夏の暑さ続きますが、お体にはくれぐれもご自愛下さいませ。
文筆ではございますが、●月に出産しましたことをご報告いたします。
平成●●年●月
暑中見舞いと一緒に結婚報告や出産報告をしても大丈夫?
喪中の人に暑中見舞いを送る場合の書き方は
お祝いごとのお話はなるべく避けて書くのがマナー
例えば出産や結婚の報告はおめでたいことなので書くのを避けておくか
文末にサラッと結婚や出産したことを報告する程度が一般的です。
ただし、暑中見舞いの絵柄も結婚写真などが印刷されているような派手なものではなく
無難なものを選ぶのが良いとされています。
文例にも載せていますが、文末にサラッと書いておく程度であれば問題ないと言われていますし
悲しい時に悲しいだけのことよりも少しは嬉しいお話もあるほうが良いようですね。
まとめ
喪中の時期に暑中見舞いを送ってもマナー違反にはなりませんし
出産報告や結婚報告を文面に添えたとしても内容も考えて送れば問題ありません。
ただ、送る場合は49日以降に送るのがマナー
もし暑中見舞いを送る時期が49日になる場合は暑中見舞いを避けて残暑見舞いで送るほうがベストです。