普通免許で小型バイクが乗れるようになる
少し前になるかもしれないと世間を賑わせました。
普通免許で小型バイクが乗れるようになるかもしれないというお話はこの記事でしたのですが
⇒小型二輪バイクは普通免許で乗れるようになるのは良い?危ない?実体験での感想
今回はバイクメーカー視点から考えて乗れるようになるのか?という部分をお伝えします。
本格的に免許改正になるかも?しれない
前回書いた記事では法改正は無いと免許センター等に問い合わせた時に回答されたのですが
もしかしたら近いうちに法改正になるかも?という可能性が出てきています。
理由は2016年10月頃に発表されたホンダとヤマハが原付バイクの提携をしたこと
バイク業界には「あのホンダとヤマハが提携だって?!!!」
というぐらい激震が走ったそうです。
嘘か本当かはわかりませんが両メーカーともに販売台数を稼ぐため、新車で登録だけ済ませてバイクを静岡の田んぼに数千台投げていたなんて噂話になるぐらいの販売戦争です。
お互いに販売台数を競っていた犬猿の中と言われているバイクメーカーが提携したというのは
バイク屋にとっては「嘘だろう」と信じられないぐらいのニュースだったそうです。
バイクメーカーの本音は
ではどうしてバイクメーカーのホンダとヤマハが原付きに限ってお互いに提携したのか?というと、メーカーの正式な言葉ではありませんが
本音を考えると単純に「もう原付きでは儲からない、やっていけない」ということです。
日本のバイクユーザーは減少していて原付きの販売台数は毎年下がっています。
そしてやっかいないのが原付きという50ccバイクは日本だけ
実は台湾やベトナムなど海外のバイクは80ccや125ccクラスの小型バイクからで原付きと言われる50ccの存在は無いんです。
たまにテレビでベトナムが映るとカブが走っていますが80クラスなどのカブです。
となると50ccは日本だけなので世界に輸出するということがありません。
日本だけです。
販売台数が減っている日本のためだけに原付きを作るので大量生産にも限界があります。
しかも原付きなので小型バイク並の値段にすることも難しく値段は小型バイクよりもお手頃価格にしなければいけない
逆に80ccや125ccの小型バイクだと世界で販売できるので大量生産することが出来、結果的にコストを下げることが出来ます。
実際に小型バイクよりも原付きの方がコストがかかっているという噂もあるぐらい
すでに原付きという50ccのバイクを作ることがバイクメーカーには採算が合わない難しいことになってきているんですね。
なので国が原付きという枠組みを作っていても
バイクメーカーが「採算無理なんで作れないです。」
といって作らなくなれば
結果的に原付きバイクは存在が無くなるので原付きという免許の種別も意味がなくなります。
国としては原付きの種別を無くすのは嫌だとしても
結果的にバイク自体がなくなるのであれば原付き種別はなくなるかもしれません。
法改正された場合に考えられるいくつかの免許体系
では実際に原付きの種別が無くなった場合、今後の原付き免許形態で考えられるのパターンは2パターンあります。
1:普通免許で小型バイクが乗れるようになる
2:普通免許で小型バイクが乗れるが制限が付く
というパターン
そして個人的な意見ですがパターン2の方が採用されるのではないかな?と思います。
どうしてパターン2の可能性が高いと思うのか?
なぜなら数年前に似たようなことがあったからです。
数年前に中型免許というのが作られましたがそれまで普通免許を取得した人は
中型という種別免許に自動で切り替わり免許の条件が付きました。
中型車は中型車(8t)に限る
という制限です。
この流れをそのまま使われると
小型バイクは小型バイク(50cc)に限る
という制限を付けて既得権益も守る形で終わるのではないかな?と思います。
そして自動車学校では小型バイクの限定解除というような教習が作られてお財布にも優しくなった125ccまでの免許が取得しやすくなる
というような感じかなと・・・・
まとめ
バイクメーカーが原付きを本格的に作れなくなれば原付バイク自体が無くなるので
免許種別にある原付き自体の意味がなくなります。
HY戦争を繰り広げたホンダとヤマハが提携するぐらいですから本格的に原付き生産は大変なことになっている可能性が大
メーカーも提携してなんとか原付きを作ろうとしてくれていますが、それでも生産することが難しくなった場合
普通車でも小型バイクに乗れる時代が来るかもしれないですね。(制限付きだと嫌ですが・・・)